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百合とかGLとかガールズラブとか、いっぱいいっぱい書きたいですvv

 
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むかしむかし、あるところに光莉という、
みすぼらしいながらもそれはそれはとても可愛らしい娘がおりました。
光莉には義理の母と3人の姉がいましたが、
義母からは、
事あるごとにお御堂の階段掃除を押し付けられ、
長姉の要からは、
地球温暖化がどうたらというワケのわからないウンチクを日々聞かされ、
次姉の桃実からは、
姉の要のそばにつきっきりだったため全く相手にされず、
三姉の夜々からは、
突然抱きつかれたり変なところを触られたりと、
とにかく散々ないじめを受けておりました。



そんなある日のこと、
王子様がお城で武闘会…
じゃなくて舞踏会を行なうという話が出てきたのです。
義母、要、桃実、夜々の4人は、
その舞踏会に出席することになりました。
光莉はそれがうらやましくてなりません。
「お姉さま、私も舞踏会に出たいのです」
思い切って自分の気持ちを打ち明けた光莉でしたが、
「ダメよ、あなたは家にいなさい。いいわね」
と、三姉の夜々に一蹴されてしまいました。

「私も…舞踏会に出たい。
 一目でいいから、王子様を間近で見てみたい…」
義母と3人の姉たちを見送り、家の前で独りぼっちになった光莉は、
どうしても行きたいという気持ちを捨て切れません。
すると…



「どうしたの、元気ないじゃない。
 何か悩み事でもあるのかしら?」
そこに突然、
魔法使いのお姉さまが現れました。
「ああ、魔法使いのおばあ…お姉さま。
 実は…」
「なるほど、お城で開催される舞踏会に出たい、
 そういうことね?」
「あの…私まだ何も言ってませんけど」
「いいのいいの、話の流れから何となく察しはつくから」
「では、私の願い…叶えていただけるのでしょうか?」
「大丈夫!まっかせなさーい!
 絆奈ちゃん、檸檬ちゃん、籠女ちゃーん!」
「はーい!」
「お呼びでしょうか?」
「パーシバルも…いっしょなの……」
「みんな揃ったわねー。
 さあ、魔法使い部、活動開始よ!!」

「え?魔法ってどのような…
 って、えぇ!どうして服を脱がすんですか~!?」
「だってそんな格好じゃ、
 お城にいけないでしょ?
 だから、私の用意したとっておきの服を着せてあげるわ」
「そういうことですから、
 しばらく辛抱してくださいね」
少しの遠慮もすることなく楽しげに光莉を脱がせていくのは絆奈ちゃん。
「うわー、光莉先ぱ…光莉さんって、
 お肌白くてつやつやで美しいです~」
露わになった光莉の肌に見とれるのは檸檬ちゃん。
「パーシバルも…うっとりなの……」
お友達を抱きながら、自分もうっとりしているのは籠女ちゃん。
「あ、やめてってば3人とも!
 や、くすぐったい~!
 ちょ、変なとこ触らないでーー!!
 イヤーーーーーーーーーーー!!!!」
「あらあら、文章でしかお伝えできないのが残念ね」
そして、事の顛末を微笑ましく見守っているのは魔法使いのお姉さんでした。
「っていうかこれ、魔法じゃないです~~~~!!!」



「さあ光莉ちゃん、お城に着いたわよー!
 って、どうしたの光莉ちゃん、そんなにやつれちゃって」
「何だか、素敵な衣装をいただいたと同時に、
 大切な何かを失ったような気がしまして…」
「あー、えーっと、まあ、
 人間何かを得るためには、それ相応の対価が求められるということよね」
「…くすん」
「ほら、早く行かなきゃ。
 ちなみに魔法は18時で解ける設定になってまーす」
「えぇ!どうしてそんなに早く解けるんですか!?」
「それは、いちご舎の門限が18時だからよ。
 過ぎちゃうと、こわーいことになっちゃうんだから。
 ちなみに今は17時だから、
 急いだ方がいいんじゃないの?」
「え?あ、い、行ってきまーす!
 …って、舞踏会ってふつう夜にやるものじゃないんですかー!?
 いちご舎関係ないしー!!」 



「おぉ、あの女性は!なんと美しい!
 まるで天使のようだ!」
舞踏会の主催者である天音王子は舞踏会のなか、
ひときわ輝く光を見つけました。
そして思わず、その光のほうへと駆け寄っていったのです。
「そこの君、ぜひ私と舞っていただけないだろうか」
天音王子が声をかけた相手は光莉でした。
そう、光莉は先ほどまでやつれ果てていたのが嘘のように、
大変美しい、きらびやかな舞をしておりました。
予想もしない天音王子からの言葉に最初は戸惑う光莉でしたが、
やがて落ち着きを取り戻すと、
「えぇ、喜んでお受けいたします」
と、誘いを受け入れたのでした。

天音王子と光莉は手を取り合うと、
そのまま舞い始めました。
それはとても優雅で美しく、
周りの人達はその美しさに圧倒され、
踊るのも忘れてすっかり見入ってしまうほどでした。
光莉も天音王子とのひと時にすっかり酔いしれ、
夢のような時間を送っておりましたが…。

ゴーン、ゴーン…

それは18時を告げる鐘の音。
「あぁ、早く帰らないと魔法が解けちゃう!
 それに、お義母さまにお御堂掃除させられちゃうわ!
 ごめんなさい、王子さま!」
そう言って急いでお城から駆け出そうとする光莉を、
天音王子は追っていきました。
「待って!お願い!!」
しかし鐘が鳴り終わった頃にはすでに光莉の姿はありませんでした。
しばらく呆気にとられる天音王子でしたが、
そばに何かが落ちているのに気がつきました。
それは、光莉が先ほどまでつけていた髪飾りだったのです。



(つづく)



↓後記と次回予告!


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Author:チカ
女の子と女の子が女の子どうしで女の子し合う話が大好きですvv
同級生百合や姉妹百合が私の嗜好。
けど、上級生×下級生もやっぱ好きvv

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