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百合とかGLとかガールズラブとか、いっぱいいっぱい書きたいですvv

 
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2008年07月13日
beautiful legs

それはある日の放課後、
私が自主トレをしていたときのこと。

「いちちち…」
私としたことが、ヘマやらかして、右ひざをすりむいてしまった。
そこからは真っ赤な血がにじみ出てきている。
格闘系学科に所属している私。
ケガなんて日常茶飯事。
だから、その程度のケガをしてしまったとしても、
「あっちゃー、やってもーたー」で済ませる程度のことだった。
そして、今回のケガも、それで済んでしまうと思っていた。



「あの、大丈夫ですか?」
「ふぇ?」
予期しない呼びかけに、思わず間の抜けた返事をしてしまう私。
前かがみになってケガしたひざを見ていた私だったが、
その声を聞いて視線をそのまま前方に移した。

(うわ、細くてきれいな足…)
本当に一点の汚れも無い、
真っ白な美しい足だったので、私は驚いた。
…人の足を見てこれほど感心したのははじめてだ。

すると、その足の持ち主が突然しゃがんで、
「あの、立てます?」と心配そうな声で聞いてきた。
足が見えなくなったため、
「あ、うん」と言うと、私は顔を上げた。

視線を水平に戻すと、
そこには一人の女の子がいた。
色白で、ちょっと小さめの口で、薄紅色の唇、
丸い縁なしの眼鏡をかけた、
栗色の艶やかな髪を2つのお下げでまとめた女の子。
眼鏡の向こうの瞳はすごくぱっちりしていて、
まるで女の子の見本のよう。

私も一応女の子だけど、
私と彼女は見た目が大きくかけ離れていたから、
同じ女の子でいることに、少々図々しさを感じた。

「よかった、ずっとかがんだまま何も返事が無かったから、
 かなりひどいおケガをされたんじゃないかと思ったんですけど」
「へ?…ずっと?」
「えぇ、ずっとと言いますか、しばらくそんな感じでした」
「あ、そ、そう…なんだ」
私は何とも決まりが悪くて彼女から目を逸らした。
「あなたの足に見とれてました」…なんて言えない…。
言ったらゼッタイ変態だと思われる…。

「ちょっと、じっとしていただけますか?」
また呼びかけられたので、
「あ、うん」と言って顔を前に戻した。
すると彼女はスカートのポケットから、
白いハンカチを取り出して、私のひざに当てようとした。
わたしはびっくりして、
「え?ちょっと、別にいいよ!
 こんなのなめときゃ治るようなもんだし!」
と言って、彼女を止めようとした。

彼女の肌と同じ色のハンカチ、
それが私の血で染まるということは、
彼女のきれいな肌を汚してしまう、
何故かそんな気がしたから。

けど、
「駄目ですよ!ばい菌とかが入ったら大変です!」
と、先ほどの穏やかさとは打って変わって、
厳しい口調で返してきた。
「は、はい…」
その剣幕に思わず圧倒されてしまった私。
そのまま彼女のやることを受け入れざるを得なかった。

私は黙ってひざを手当てしてもらっていた。
彼女もまた黙って私のひざにハンカチを当ててくれている。
その間私は自分のひざを見ているふうに見せかけて、
彼女自身を見ていた。
白い肌、眼鏡の奥の大きな瞳、栗色のお下げ髪、
細い体、細い腕、
そして今はスカートで隠れて見えないけど、細い足。


   なんだか…引き込まれちゃいそう


それでもよかった。
そうなればきっと、私に潜む全ての汚れも浄化してくれる、
そんな気がしたから。



「血、止まりましたよ」
その声で、私は我に帰った。
「あ、ありがとう…」
私ははっきりお礼を言うつもりだったけど、
さっき考えてたことを思い出して、少し恥ずかしくなり、
どもってしまった。
「でも、すぐに消毒して、絆創膏を貼ってくださいね。
 せっかくきれいな足をお持ちなんですから」
「え!?」
私はその言葉に驚いた。
だって、彼女のほうが私よりもずっっっときれいな足をしてたから。
「そ、そんなこと…」
私は否定しようとしたが、
「ありますよ」
私が言い終わらないうちに、彼女が返してきた。
「だから、もっとご自分のことを、大事にしてくださいね」
彼女はそういうと両手で私の右手を優しく握ってきた。

彼女の思いが、
握られた手を通じて私の体に入ってくるようだった。
彼女の言ったことはお世辞でも何でもない、
本心からの言葉なんだと、私は感じ取った。
細く小さな体をしているのに、
彼女の思いはとてつもなく大きく、そして温かい。
それが私の体の中に入っていくにつれ、
私の中で何かが芽生えつつあった。



「じゃ、私、もう行きますね」
「ちょっと待って!」
これから去ろうとしている彼女を、
私は引き止めた。
「あなたの名前、聞いてもいいかな?
 あ、私、ユリって言うんだけど」
人に名前を聞くときはまず自分からという礼儀を、
焦りのため一瞬忘れてしまった私。
付け足しのように自分の名前を言った。
変に思われたのではと不安だったけど、
彼女は天使のような微笑を浮かべて応えてくれた。
「私、クララって言います」
(クララ…)
私は絶対忘れないよう、
彼女の名前を深く心に刻み込んだ。

「私、いつもこの時間ここで自主トレしてるからさ。
 だから、また…会ってくれる……かな?」
ちょっと照れくさくて、
トーンダウンしてしまう私。
でも、そんな私にクララは、満面の笑みで応えてくれた。
「ええ、喜んで!」



寮に戻る途中、私は嬉しい気持ちになっていた。


   明日、またあの子…クララに会える


私は嬉しくなって、思わず足取りが軽くなった。
しかし、右足に痛みを感じ、
そういえばケガをしたんだってことを思い出した。
「まずは、ちゃんとひざのケガを治療しないとね」
私はクララのためにも、
そう言い聞かせたのだった。



(END)



↓欲望まみれな後記(ぇ)

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Author:チカ
女の子と女の子が女の子どうしで女の子し合う話が大好きですvv
同級生百合や姉妹百合が私の嗜好。
けど、上級生×下級生もやっぱ好きvv

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